インバート変位計
概要
供用中の道路や鉄道トンネルにおいて、膨張性地山など長期間にわたって地山が隆起することによりインバートが破壊され、
車両の走行に支障をきたす事例が発生しています。
このような事態を防止するために、インバート変位計を用いて施工中に路盤の隆起量を計測し、必要に応じて対策工を講じたり、
対策後の変位収束の確認をすることができます。
特徴
POINT
1容易に計測
POINT
2カスタマイズ性
POINT
3計測費用のコストダウン
主な仕様
容易に計測
インバート変位計は保護管を用いて路盤に埋設することができ、
重機や車両の走行などで従来は難しかった路盤下の盤ぶくれ計測を容易に実施することができます。
カスタマイズ性
センサー部と基準水槽の水頭差は現場のインバート深度に合わせて500~3,000mmの間で自由に設定できます。(ご注文時にご指定下さい。)
測定範囲は上記設定深度をゼロとしたときに最大変位100mmまで測定でき、計測分解能は0.1mmと高精度な計測が可能です。
計測費用のコストダウン
センサー部は圧力式沈下計や水管、測定ケーブルなどの付属品が一体構造となっており、フレキシブルで軽く取扱いが容易です。
センサー部は保護管内にスライドさせて設置する構造であることから、繰り返しの使用による計測費用のコストダウンが図れます。
導入による効果
日常的に使用することで潜在的な盤ぶくれ挙動の有無を確認でき、
挙動が確認された場合は計測データを活用した数値解析を実施してインバートストラットなどの対策工を選定できます。
後続の隆起量を指数関数で近似し、対策後の構造が受ける残留変位を予測します。
解析では残留変位を再現して対策工の応力を照査します。
アーチ部のA計測と合わせ、トンネル断面全体の長期的な安定性を確認することができます。